新・呑んだくれ日記(番外編) ~ 後楽そば@有楽町
プレス石井です。
新・呑んだくれ日記の今回は番外編。
有楽町ガード下の立ち食い蕎麦の名店、
『後楽そば』が明日5月27日(金)を持って
閉店との事。
まさかの一報を聞き、駆けつけた。
こちらは1972年創業。
以前は銀座側に拠を構えていたが、
再開発によりヨドバシカメラ向かいの
現在の地に移転。
そして今回は高架の耐震工事の為による
立ち退きとの事。
以前は新宿や田町にも店を構えていたが、
いずれも閉店。
有楽町店が唯一の店舗であったが、
それも最後の時を迎える事となってしまった。
界隈を訪れた際は必ず立ち寄っていた
数十年の思い出の店ゆえ、
悲嘆の程は計り知れない。
焼きそば(並盛・¥370)+玉子(¥70)
『後楽そば』は云うまでもなく立ち食い蕎麦屋だが、
名物は何と言っても『焼きそば』である。
気持ちばかりの肉と野菜に、直球のソース味。
夜店の焼きそばを彷彿させる、
どこか懐かしいジャンキーな味わい。
有楽町、銀座界隈のサラリーマンたちはもとより、
多くの焼きそば愛好家たちにも愛された一品だ。
今だから言うが、
こちらで焼きそば以外の物を食べた事が無い(苦笑)。
並盛とはいっても170g はあろうか、
結構な盛りが嬉しい。
更に、焼きそばには蕎麦つゆのスープが付いてくる。
これがまた激烈に熱い(笑)。
慎重にスープを啜り、
三分の一程食べ進んだら、
満を持して玉子の黄味を崩す。
ソースの味わいに黄味のまろやかさが絡んで、
もはや言葉には表せない。
正真正銘、昭和の焼きそばである。
ビールが置いていない事が
つくづく悩ましい。
変わらぬ味を舌に焼き付け、
後ろ髪をひかれる思いで店を出る。
閉店の悲報を聞きつけた客で店内は超満員。
外の券売機も大行列だ。
泣いても笑っても27日で最後。
こちらは24時間営業ゆえ、
実際のラストは28日の早朝となるらしい。
何とか近隣で営業再開を試みるそうだが、
詳細は未定との事。
復活を心より願う。
名代 後楽そば
東京都千代田区有楽町2-9-2
(営)24時間営業
(休)無休
そして今回の一曲。当該店にて脳内再生された曲を紹介。
Marlena Shaw 『Loving You was Like a Party 』
1974年、ブルーノートからリリースされた、
マリーナ・ショウの代表作といえる名盤 『Who is this bitch anyway?』。
ロバータ・フラックのカバー曲 『Feel like makin' love 』を筆頭に、
名曲揃いの完成度の高いアルバムだ。
マリーナのパフォーマンスは勿論の事、
デヴィッド・T・ウォーカー、チャック・レイニー、ハービー・メイソンという、
錚々たる一流プレイヤーの面々による演奏も素晴らしい。
そのマリーナの引退公演、
最後のジャパンツアーが7月に執り行われる。
最後の焼きそばを、
郷愁とともに噛み締めた時、
マリーナの歌声が甘く切なく脳内に流れた。




